SBSが参加している展示会について教えてください。
SBSグループが現在参加している展示会はいくつかのカテゴリがあります。まず、物流に関するあらゆるソリューションが集う、東京国際展示場(ビッグサイト)で開かれる「国際物流総合展」と関西のインテックス大阪で開かれる「関西物流展」です。SBSは今、関西での事業拡大にも力を入れているためどちらも毎年参加しています。ほかにはIT系・DX系の複合展示会や2025年から始まった「国際食品物流EXPO(フードロジックス)」という食品物流に特化した展示会にも参加しています。私たちグループ事業戦略部は、重要施策であるEC物流事業と国際物流事業の企画・推進を主な業務として行いつつ、展示会では複数のグループ会社をまとめ、企画立案から実行・予算管理まで幅広く対応しています。
展示会企画はどのようなきっかけで始まったのでしょうか。
SBSは複数の会社が集まって構成されるグループ企業集団でして、以前は各グループ会社が自律的に成長することでグループ全体の発展を目指す方針でした。しかし、各社が成長するにつれて、グループ横断のプロジェクトや営業連携の必要性が高まる中、展示会企画をグループ事業戦略部が主管することになり、その輪をグループ内で少しずつ広めていきました。今では年間7つの展示会に定期的に出展し、グループ会社も10社近く参加する一大イベントになっています。
皆さんが展示会にどのように関わってこられたのかを教えてください。
私は2022年に新卒採用で入社したのですが、他部署と連携して1つの物事を成し遂げる経験を若手にしてほしいという目的のもと、展示会企画を担当することになりました。私を含めたSBSホールディングスの2022年新卒入社の同期8名を中心に、部長や展示会企画経験者の他部署課長も交えて企画を進めていきました。ここからSBSグループとしての定期出展がスタートしました。
私は2024年6月に開催された「“日本の食品”輸出EXPO」への参加がはじめてでした。2023年に新卒で入社し、その年の冬から企画に携わり、半年かけて準備を進めてきました。この展示会は、日本の食品を海外に売り出していこうというもので、主な出展者は食品関連業者、来場者は海外のバイヤーです。SBSはそこで行われる商談に物流として加わり、国際系の売り上げを伸ばしていこうという目的を持って参加しました。SBSグループの国内で食品物流を扱う会社と海外物流を扱う会社がタッグを組むにあたり、出展の企画やデザインを担当する主幹として、どのように調整し、㏚するかという点に苦労しました。
私は2024年に新卒入社し、その年11月の「“日本の食品”輸出EXPO」にT.Iさんのサブとして参加しました。その後はEC系の展示会や「国際物流総合展」などにも企画から参加しています。いくつかの出展を経験して学んだことは、事務局としての軸をしっかりと持って取り組むことと、お客様目線を忘れないことです。グループ各社担当者の方からは、別角度からの意見やさまざまなアイデアをいただきますが、最終的に全体としてのコンセプトや方向性に沿って調整していく必要があります。また、展示会でのファーストコンタクトから実際の受注につなげるために、お客様が必要としている情報を考え、伝えることができるようなレイアウトやブース内の動線をつくっていくことが必要だと感じました。
私は2025年に新卒入社し、6月にグループ事業戦略部に配属となりました。7月のフードロジックスは、メインのT.IさんとサブのY.Kさんが出展についての準備をほぼ完成されていたため、当日のブース運営に参加しました。実際にお客様とグループ会社の方の話を聞く中で、お客様の抱えるさまざまな課題に対して、各会社の持つ強みを生かしトータルに応えることができるのは、SBSグループの強みだと実感することができました。
展示会に出展する際の一連の流れを教えてください。
展示会の規模や主催によっても異なるのですが、おおよそ各展示会の開催前年に出展を検討し、予算作成後、出展申込等の手続きを進めます。そして開催日の3、4ヶ月前にグループ各社の展示会担当者に出展連絡と参加確認を行います。その後、キックオフミーティングとして展示会の説明、前回参加の実績があれば前回の報告と振り返りをして意見交換を行います。次に行う出展ブースのレイアウト検討では、ブースの施工会社にコンセプトや展示したい内容等を伝え、相談しながら進めます。施工会社とは大体2ヶ月前から2週間前まで、計10回以上打ち合わせを実施します。また、当日使用するパンフレットや掲示物については各社の要望をまとめつつ手配します。最後に、当日の営業体制を決定して事前準備は終わりです。展示会当日は備品の補充や来場したお客様の対応はもちろん、グループ会社間のお客様引継ぎまでサポートします。しかし、展示会終了後のフォローアップも非常に重要で、来場されたお客様のデータ整理や展示会をきっかけにどのくらいの案件を獲得することができたのかという実績確認を行います。実績はすぐに上がるものではないため、長期間継続してフォローしています。
今後に向けてどのような取り組みをしていきたいかを教えてください。
私が今回、T.Iさんのサブとして取り組んだ2025年7月の展示会はかつてないほど大盛況で、案件につながる可能性が高い企業との交流もあり、展示会という業務が会社としての成果に結びついているという手応えを強く感じました。SBSのブースではトラックを丸ごと展示する斬新なレイアウトにも挑戦し、お客様の目を惹くことができました。しかし、成果が出たとしても今回と同じレイアウトを続けるのではなく、成功した要素を分析し、よりよいものにアップデートしていくことを目指しています。また、当日のシフトに参加いただくグループ会社の営業の方同士、お互い知らないことが多いため、各社の関係性構築をサポートしていきたいと思っています。次回12月に開催される展示会は私が初めてメインとして関わるため、SBSのサービスを必要としているお客様により情報が伝わるような工夫を凝らしたいと考えています。
今回初めて展示会に参加して感じたことは、会社としての展示会出展というものは、学生時代の文化祭とは異なり、事業として利益を生む必要があるということです。そのため、ブースのレイアウトや動線など、お客様への見せ方を最大限意識した工夫が凝らされていることを知ることができました。自分が今後に向けてできることとして、まずは学ぶことから始めたいと考えています。例えば、先輩方はグループ会社や施工会社とのやり取りではメール一つ、電話一つをとってもより良い関係性を築いていくために伝え方等を工夫されていました。ありがたいことに、わからないことや疑問に思ったことをいつでも質問できる恵まれた環境にいる為、積極的に多くのノウハウを吸収し、着実に身につけていきたいと思っています。
M.Iさんは配属早々の今回の展示会準備でも、連絡業務などを担当してくれましたし、展示会当日は積極的にお客様と事業会社の担当者をつなぐ役割もしてくれました。次回は企画から入ってもらうため、Y.KさんとM.Iさんたちは今後、即戦力として活躍していってほしいと思っています。
展示会企画は今後のように展開していくのでしょうか。
展示会の重要性を、実績とともに社内発信し、当プロジェクトをグループ一体となってより発展させていきたいと思っています。
展示会企画は、SBSにおける横軸の連携を強化し、グループの総合力を活かしてお客様へアプローチするという新たな企業風土を醸成する土台になっているのではと考えています。今後は企画業務を効率化しつつも、より高い実績を出せるように改善していきたいと考えています。後輩の皆さんには、これからもグループ全体をさらに盛り上げていただけることを期待しています。