まずは LT 企画部の仕事内容について教えてください。
LT 企画部内でもいくつかの課があり、私たちは主に物流ロボットのポテンシャルの検証を行なっています。SBSグループには多くの物流拠点がありますが、人の力に頼って頑張っていただいている現場も多く、人手不足の問題に直面しています。省力化のための物流ロボットというものも開発されているのですが、いきなり現場にロボットを導入すると、思いがけないエラーが出たり、想定した効果を得られなかったりといった不具合が起きてしまいます。そのため、「このロボットは現場で効果的に使えるのかどうか」「どうすればうまく活用できるのか」を事前に検証するのが私たちの仕事です。
これまで二人でどのような仕事をしてきましたか? 思い出深いエピソードなどがあれば教えてください。
私は 2023 年に入社後、2024 年に現在の課に異動して課長代理となり、T.T さんが以前から担当していた LT ラボの業務に共に携わってきました。特に思い出深いのは、ラボの引っ越しです。移転前のラボにあるすべてのものを移動させる必要があり、非常に高価な設備を解体して運搬するための手配などを進めていたのですが、普段の業務内容とはまったく異なるため部署のメンバー全員が手探りで目の前の業務と向き合う状況となっていました。その際に、T.T さんがいち早く全体の進行を把握して、スケジュール進行の危機を察知し、上司である私に明確に報告してくれたのです。その的確な報告のおかげで、間一髪のトラブルを回避することができました。T.T さんは普段から度々そうした重要な情報の共有や判断についての相談をしてくれていましたが、この時は特に冷静なファインプレーに助けられたなという思いがあります。
私はもう一人の同期とともに部署内の最年少ではありますが、部署内の皆さんが普段からきちんと意見を聞いてくれるので、問題点の指摘なども伝えることができます。なかでも Y.K さんはどんな意見にも耳を傾けてくれるので、自分が気づいたことは積極的に報告するようにしています。実は私は口下手で、部署での話し合いの際には意見を述べることに躊躇する気持ちがあったのですが、Y.K さんから「私に対しては遠慮せずに言ってください。上司としてあなたの発信を必要としています」と言っていただき、それが私にとって非常に嬉しく、相談しやすい環境を整えてくださいました。
人間関係の築き方やコミュニケーションの取り方で工夫していることはありますか?
私たちの部署は現在6名のメンバーがいるのですが、T.T さんたち若手からベテランまで各世代がいます。そのため、私が日頃から一対一で話しを聞き、メンバーそれぞれがどのような考えを持っているかを詳細に把握したうえで、必要に応じて全員での話し合いを行うようにしています。
私はなんでも積極的に話し、相談することを大切にしています。自分一人で1時間考えてわからないことをそのままずっと抱え込んでいても、おそらく解決策は見つかりません。他の人に相談したり意見をもらったりすることで、仕事の効率を高めることができるのであれば、そちらを優先したいと思っています。まだ入社4年目で十分な経験があるとは言えないので、最速で問題を解決にするには他の方との連携が欠かせないと考えています。
部署内のチームワークはいかがですか?
T.T さんのように積極的に発言をして行動に移す人もいれば、なんでもじっくり聞いてから発言をする人、あまり発言はしないけれど行動で表す人など、少ない人数ながらそれぞれに持ち味があり、異なる個性があることでバランスが取れていると思います。私はこのチームで何ができるかを考えて動くように心掛けています。
世代の差はありますが、部署内の人間関係はとてもいいと感じています。私はその理由として、ロボットの能力検証のためにみんなが同じ場所で手を動かしながら荷役作業をするという環境が一役買っていると思っています。言語によるコミュニケーションだけではなく、一緒に身体を動かすことで仲間意識を生み出し、チーム全体で成果物の質を高めることにつながっています。
部下から見て、上司の尊敬している点を教えてください。
まず話を聞いて、その場でフィードバックを伝えてくれる点です。フィードバックのうち、8割が前向きなコメントで、残りの2割が改善点に関するもので、ポジティブに受け止めていただけることに非常に感謝しています。評価していただけたことが嬉しいだけでなく、多角的な視点で物事を見られているからこそポジティブな側面にも気づいてくれるということだと思うので、自分もぜひ見習いたいと思っています。また、Y.K さんが課長になってから、企画開発の仕事に「速度」という指標が取り入れられました。今まで開発の仕事は、質を高めることに偏りがちだったのですが、スピード感がいかに大切かということを示していただき、仕事のスピード感を高めるノウハウについても教えていただきました。私の仕事に対する意識が大きく変わり、日々実践するようにしています。
上司として、部下の成長に期待している点を教えてください。
私がこの部署に来て1年半ほどなので、T.T さんのポテンシャルをすべて読み切れていない部分があるのですが、正確に早く物事を進めてくれる点は信頼をしています。今後は、新しくつくることにも挑戦していただきたいです。正解がまだない課題を開拓していき、新しいものを創り出すような人財になっていってほしいですね。
就職を考えている方に向けて、部署の魅力をアピールしてください。
私はこの会社に中途採用で入社したのですが、入社の動機は、ロボットなどの最新技術を活用し、現場に方に喜んでいただきたいという思いからです。物流の現場ではどうしても働く人に負担のかかる作業が発生しがちですが、今は代替する技術がどんどん生まれています。そのため、少しでも早く技術を展開し、現場の方に「よかった」「便利になった」と喜んでもらいたいと思っています。もちろん、コスト面などさまざまな要素があり、「便利だから」という理由だけではロボットを導入することができませんが、だからこそ、私たちの部署で事業として成り立つ方法を考えていきたいです。そこに大きなやりがいを感じていますし、今後の目標でもあります。
私は物流業界に興味があり、なかでも数値的な分析が必要とされる仕事がしたいと考え、SBS ホールディングスに入社しました。データに基づいた分析をしつつ、実際にロボットに触れるというフィジカルな経験ができる環境はなかなかないと思います。ボタンがあるなら押してみたくなり、レバーがあれば引いてみたくなるような好奇心を持っている人、そして、よりよい成果をもたらす新しいシステムを創り上げていくことに興味のある人は特に LT 企画部の仕事が楽しく感じられると思っています。