Employee Introduction

社員インタビュー

ゼロから築いたEC物流
数字と人に向き合う日々

2025年7月時点
E コマース事業推進部
オペレーション事業一課 課長
/2022年入社

K.Oさん

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Q.1

現在の仕事について教えてください。

私は2024年2月に竣工した野田瀬戸物流センターで、EC物流という通販代行の業務を行なっています。具体的には、通販サイトを通して注文された商品を、倉庫でピッキング、検品、梱包し、出荷するという一連の作業をしています。私はEC物流全体のマネジメントを行なっており、業務開始前の立ち上げ段階から携わっています。もとはグループ会社であるSBSロジコムに入社し、ECに関する仕事をしており、SBSでのEC物流事業立ち上げに合わせて、SBSホールディングスへ転籍しました。

Q.2

立ち上げから現在までということで、苦労したことややりがいについて教えてください。

SBSとして初めてECに特化した物流拠点をつくるということで、すべて試行錯誤しながら進めてきました。人員はどれくらい必要なのか、設置された機械をどう運用していくのかということから始まり、出向してきた社員や新規で採用した社員をどのように教育していけばよいのか、新規のお客様から仕事を受ける時にどのくらいのコストを想定すればよいのかなど、あらゆる項目を確認・調整してスキームを作り上げたので、かなり苦労したというのが正直な気持ちですが、無事に軌道に乗り、安定してきたことで大きな達成感も得ることができました。現在は、売上や利益を増やしたり、生産性を向上させたり、出荷のミスを減らして品質を高めたりなど、業務内でのさまざまな数字を改善していくことに大きなやりがいを感じています。

Q.3

数字をよくするための工夫とはどんなことですか?

情報のインプットアウトプットを正確に行うことです。例えば来月1ヶ月でどのくらい出荷があり、どのくらいの人が集まるかということを現場のリーダーが正しく把握し、それを私や意思決定者に報告することで私たちはその情報をもとに適切な指示を出すことができます。このやりとりがうまくいかないと、人員が余ってしまったり、逆に足りなくなって残業が発生したりするなどコストに直結します。する問題が起こります。例えば1作業あたり10秒かかるとして、その作業を決められた期間内に1万回行うには何人必要になるかを計算し、具体的な数字をもとに作業予想を立てます。習熟度の高い人なら8秒に短縮できますが、慣れない人なら15秒かかることもあるため、こうした違いも細かく設定する必要があります。もちろん、想定通りにいかないことも多くありますが、仕事をしていくうえで常に指標となる数字を立てることは大事だと思います。加えて、数字だけに捉われることなく、直接現場に足を運んで状況を確認することも大切にしています。例えば現場にゴミがたまっていたら、その場でパートの方に改善するよう指示を出すといったことです。現場を整理整頓し、綺麗な状態に保つことが出来ていれば、結果それらが生産性や品質の向上につながり、売上や利益にも影響があると思っています。1フロア1万坪という非常に広い倉庫なので行き届かない部分もありますが、それぞれの現場の社員の方が指示を出せるように育てつつ、それまでは私自身がパートの方々に声をかけて、現場の環境をよくしていきたいと思っています。

Q.4

スキームづくりで心がけていることを教えてください。

前職での経験をもとに、現場で働く人が自分で考え改善していくようにしたいと思っています。現場の作業ルールには安全上絶対に守らなければならないこともありますが、現場の方だからこそ気づける「ここをこう変えたらもっと作業効率が上がる」といったアイデアはたくさんあるはずなので積極的に発信してほしいと思っています。うまくいくこともあれば失敗することもあると思いますが、その経験が個人の成長に繋がり、現場全体の生産性を高めることにもつながります。だからこそ、個人が成長できる枠組みをつくっていくことを大切にしています。ECの現場は機械が単純作業をこなしているというイメージがありますが、商品によって大きさや形、重さは異なりますし相応しい扱い方があります。例えば、商品の向きや置き方などちょっとした工夫が生産性を高めていきます。機械化についても、全部機械化した方がいい部分もあれば、人が担当した方がいい部分もあり、そのバランスをうまくとっていくことが重要です。

Q.5

新入社員研修を担当されたそうですが、どのようなプログラムを実施しましたか?

新入社員研修を担当するのは初めてだったため、どのような距離感で向き合い、どのような言葉で伝えるべきなのか、非常に考えました。いろいろと迷った結果、社会人の先輩として伝えたいことをしっかり伝えようと決めました。本来、現場実習は、グループ会社に比べて現場との接点が少ないホールディングスの新入社員に物流の現場を知っていただくことが目的です。しかし、例えば、ダンボールの組み立て方を極めることが、彼らの将来に直接役立つかと考えたときに、そうではないと感じました。ですので、現場の作業は経験してもらいつつも社会人としての心構えやマネジメントの考え方など、物流に限らない教育に力を入れました。社会人としてのスタートとなる研修で、一人ひとりが今後につながるものを見つけられるように心がけました。実際に研修を担当し、新入社員の皆さんはとても優秀だと感じました。自分で考え、自分で動く力があり、こちらを困らせるくらい本質的な質問をされることもありました。研修前に抱いていた接し方についての迷いはなくなり、しっかりとしたコミュニケーションを取れば、SBSの社員同士として立派に話し合いができることがわかりました、一緒に仕事ができて、私自身とても非常に学びの多い時間となりました。先日、本社で新入社員を見かけましたが、皆さんそれぞれの部署に馴染んでいきいきと仕事をされていたので、とても嬉しくなりました。

Q.6

1日のスケジュールを教えてください。
出社時

  • 6:00

    起床

  • 6:30

    身支度

  • 6:50

    通勤

  • 08:20

    出社

  • 08:40

    社員朝礼(当日の業務確認)

  • 09:00

    現場朝礼(ランダムに現場での朝礼に参加)

  • 09:30

    事務処理

  • 10:00

    荷主様との定例打合せ

  • 12:00

    昼食

  • 13:00

    現場巡回

  • 14:00

    社内ミーティング

  • 15:00

    現場業務の進捗確認、業務調整

  • 16:30

    収支確認

  • 17:30

    翌日のイベント、タスクの確認

  • 19:00

    終業

  • 20:30

    帰宅

  • 21:30

    夕食

  • 23:00

    就寝

Q.7

休日は何をして過ごしていますか?

休日は妻と一緒に出かけることが多いです。どちらもアウトドアが好きなので、釣りやキャンプを楽しんでいます。キャンピングカーで車中泊をしながら遠出をすることもあり、2泊3日で金沢に旅行したり、大分まで足を延ばしたりと、さまざまな場所に出かけてきました。見たことのない場所を見ることが好きで、その土地だからできることを、妻と一緒に経験することが休日の楽しみです。

Q.8

今後挑戦していきたいことはなんですか?

私自身の今の仕事はミドルマネジメントといういわゆる中間管理職にあたります。この役割を担い、現場で働く若手社員に対して、仕事の意義やマネジメントの考え方を伝えていくことが重要だと感じています。ものごとの捉え方や現場のマネジメント方法を学ぶことで、若手社員には現場の歯車ではなく現場を動かす唯一無二の存在になっていってほしいと願っています。結果それが会社の成長や売上につながり、社員の自信にもなると思います。野田瀬戸物流センターでのEC物流事業を開始して1年半ほどが経過しましたが、現在では多くの注文をいただいております。新規業務の対応で現場が手一杯になってしまうこともありますが、こうした状況を安定的に乗り越えていくためにも社員一人一人の能力を引き上げていく育成や教育は欠かせません。

Q.9

就活生の方々へ、メッセージをお願いします。

物流はなくなることがない仕事だと思います。今後技術革新によっていろいろなものが機械化され、今大きな問題となっているトラックドライバーの不足も自動運転技術で補われたり、EC物流も多くの工程が自動化されたりすると予想されますが、それらをマネジメントする人材は今後も必要不可欠です。今後も40年程は仕事をしてくことを見据えると、自分がやっていて楽しいと思える仕事、やりがいを持てる仕事、望む生活が送れる仕事を選択することが、ライフマネジメントにおいて重要になります。頑張ることも大切ですが、頑張りすぎても大変なので、今この瞬間を楽しむ気持ちを忘れないでいてください。